Complete text -- "静かな池のほとりにて(冬の京都 - その6)"
24 February
静かな池のほとりにて(冬の京都 - その6)
「オルゴールは,個人の持ち物なので,写真撮影はご遠慮下さい」と店員さんから言われて,「今の日本では仕方ないかぁ...」と思って諦めたものの,ちょっと残念.西洋では,有料の博物館でもない限り,写真撮影を断ることはないと思うけれど,写真の画像が internet で簡単に出回る今の時代,気にする人もいるのでしょう.ケーキセットをご馳走になった後,真っ直ぐ歩くと,清涼寺に突き当たります.そこから右に折れて更に歩き進めると,観光客とおぼしき人は激減し,目印もあまりありません.ガイドブックの地図を頼りに,どうにか大覚寺に辿り着きました.バス停で帰りのバスの時刻を確認し,小一時間,お寺の拝顔は見送り,そのままお隣の大沢池へ向かいました.
ここは,観光客よりもむしろ,地元の人が散歩にくるような所で,ひっそりと静かな雰囲気が落ち着かせてくれます.人々に慣れているのか,鴨がすぐ近くまで寄ってきます.大覚寺の中には,この池を見渡せる少し高い場所があり,後ろを振り返って見上げると,観光客の頭も見えました.
関東にも,整備された池が無いわけではないけれど,歴史を感じさせてくれる池は,なかなか見当たらないような気がします.過去を空想させてくれるような景色が身近に見つかるのは,やはり京都の良さではないでしょうか...
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