09 June

指運

昨日の名人戦，形勢が微妙に行き来した熱戦を最終的に羽生名人が制し，3勝3敗のタイスコアに戻しました！

感想戦に関する記事をみつけて読んでみたのですが，森内九段の手番で，低く打つのが基本とされる香の打ち場所が一つ上なら，羽生さんの負けだったのだとか．
プロでもなかなか気づけない手順がまだまだ潜んでいるようです．

第7局までみたいと最初から思っていたので，期待通りではあるものの，渡辺竜王に対して3連勝してから4連敗した竜王戦のように劇的な大逆転となるのか，最後の最後で森内九段に再び名人の座を譲り渡すのか．
棋譜を見られる環境ではないのですが，永遠のライバルと呼ばれる永世名人同士の最終戦は，非常に楽しみです．

羽生さんは 11日に棋聖戦の第1局（ vs. 深浦九段），13日には藤井九段と王位戦の挑戦者決定戦，とタイトルに関わる戦いが続きます．
以前，プロ野球のピッチャーのように中4日程度がいい，と話していた羽生さんにとっても厳しい日程のはずですが，一日制の戦いに滅法強いので，全て勝ってしまう可能性も...

ちなみに，これまでのところ，羽生さんもネット将棋にだけは強くないようです．
早指しも強く，基本的に苦手が見当たらない羽生さんにとって，唯一苦手なのがパソコンなのかもしれません．
或は，マウスを持つ指の感覚が馴染まないのかも．

指運（ゆびうん）という言葉は，時々将棋で使われる言葉ですが，そのうち，ネット将棋に強い人のために，タッチ運，という言葉も生まれるのでしょうかね...