Complete text -- "偶然にも カイン"
12 October
偶然にも カイン
自分で自分の殻を破ろうと思いつつ,なかなか破ることができない.でも,普段は目を背けていて,気がついたら時が過ぎていた...ということは,しばしばなのですが,そんな人にポンちゃん(山田詠美さん)が薦める一冊が,この カイン ではないでしょうか.
正しく怒り,正しく反抗する.
そんなことを教わって来なかった若者が,或は大人が,突然キレる.
作者の中島義道さんが言う「不器用さ」を育んで来た人の中には,僕も含まれていそうなので,参考にしようと思って現在読んでいる本です.
ちなみに,カインは,旧約聖書に登場する人物の一人で,アダムとイブの間に出来た長男の名前.
弟のアベルを殺した罪で追放される...というお話らしいのですが,子供の頃,キャンプが面白くてボーイスカウトに所属していた僕の記憶には,全く残っていません.
ところで,ここ数日,約1年前に購入した DVD「Walk The Line」を引っ張り出し,英語字幕で見直しているのですが,Disk の始めの方にあるメニューの中に,「非公開シーン」が幾つか収録されているのに気付きました.
購入時には気付いていなかったメニューで,見てみると,最後に教会のシーンが出てきて,牧師さんがカインとアベルの話を取り上げているのを知りました.
映画のワンシーンに使われたカインの話,結局は非公開になったようですが,なるほど,この映画のストーリに使われる理由が,カインという本を読みかけている御陰で理解できて,最近では珍しい「偶然」を見つけた気がしています.
宝くじは,何度買っても最高で1万円止まり.
人生が大きく変わるほどの偶然には出会ったことがありませんが,強く印象に残る偶然は,幾つか思い出すことができます.
カインの話も,そんな記憶の一つになりそうです...
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