Complete text -- "過去に経験のない揺れ : その1"
12 March
過去に経験のない揺れ : その1
昨日の東北地方太平洋沖地震が起きた時,麹町のとあるビルの6Fの会議室にいました.始めに短い周期の振動が続き,なかなか本震がこない?と思っていたら,激しい横揺れが始まりました.
揺れの度合いが大きいだけでなく,その時間の長さに,建物が持ちこたえるのか本当に心配になりました.
地震情報はすぐにチェックしましたが,震源の遠さと規模の大きさに改めてビックリ...
会議は再開し,3時過ぎに終了したものの,電車は全て止まっているので,さてどうしたものか...と思っていると,再び大きな揺れ.
震源地は更に近い場所に.
「この後,いったいどうなるんだろう....」
こういう時,人の頭は働かなくなるようです.
エレベータは止まっているので階段で降り,会議に参加していた方達数人と一緒に新宿まで歩く事にしました.
周囲の建物や駐車場の傍にも,一時的に避難している人が出ています.
交通機関の復旧にどれほど掛かるのか予想できないので,途中のコンビニで買い物をしておこうか迷いましたが,ともかく新宿まで歩き,混雑が少ないと予想される西口に行きました.
多くの人が携帯電話を利用して予め情報を掴んでいるせいか,駅の周辺は,大混雑,というわけでもなさそうでした.
風が結構冷たいこともあり,カフェを探してみましたが,3人が座れる場所が見つからず,また,レストランではガスが止まって調理が出来ないようです.
そこで,京王プラザホテルのロビーで一休みしましょう,と提案し,行ってみることに.
TV の前には大勢の人集りが出来ていて,傍で聞いているだけでも,地震と津波の被害が次から次へと流れて来ることが分かります.
どうやら,当初思っていた以上に被害が大きく,自分も方針を立て直す必要があると感じました.
暫くニュースを聞いた後,ハイアットリージェンシーホテルの傍にコンビニがあるのを思い出し,明日の朝まで困らないように買い出しに行く事にしました.
3人でコンビニに向うと,やはり,おにぎりやパンはほとんど無くなっていて,ケーキやお菓子の類いしか残っていません.
それでも幾つか食べられるものと飲み物を購入し,少しお腹に入れると,不安も少しは解消します.
一緒にここまで来たうちの一人は,頑張れば歩ける距離なので,歩いて帰る決心をし,もう一人も「暫く考える」ということで,僕一人,ハイアットリージェンシーのロビーへと向うことに.
それほど混雑はしていませんでしたが,あちらこちらに座り込んでいる人がいます.
日も暮れて,見つけた椅子に座ったまま,暫くはともかく休んでいました.
翌朝までここで暖をとらせて頂くことにし,長い時間をどう過ごすか考えながら時々うとうとしてしまいます,
やや年配の女性が椅子の脇の空いたスペースに座り込もうとしたので,席を譲って他を探すことにしました.
ホテルのロビーには,いつのまにかロープが張られています(以下の写真では,少し分かりにくいのですが,人のいない中央〜右手寄りを囲んでいます).
最初は意味が分からなかったのですが,すぐ傍にいた別の避難客の一人が理由に気付きました.
なるほど,上には大きなシャンデリアがあり,万一落ちるようなことがあった時のための用心だと分かりました.
(向って左手の明るい部分は,ガラス上の反射が見えている)
iPhone のバッテリーも気になり始め,時々完全に切って,短いメールのやり取りだけにすることに.
携帯からのメールは送受信がスムーズに出来ないようで,リトライすることも少なくありません.
長い一日は,まだまだ終わりそうにありません...
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