捨てる神 vs. 拾う神

地震の呼び名が，東日本大震災，に変わるのだとか．
震源地を考えれば，東北地方太平洋沖地震，の方がより的確な表現だと思いますが，規模の大きさや東電の問題も含めると，東日本，という位置づけも理解できます．

原発の問題は，冷却機能が全て失われた...，というニュースを聞き始めるうちに，放射能漏れ・問題の長期化を覚悟しました．
そして，東電の経営者や保安院・政府関係者は，地震発生から３週間で，危機管理がほとんどなされていなかった実態を露呈する結果となり，最悪に近いシナリオが現実に．
フランスに泣きついたのも，事態が収集できない状況になってからのようで，これまたタイミングが遅過ぎたようですが，これから少しでもいい方向に向って欲しいと思います．

それにしても，所詮は東電も，大手銀行と同じく国の手厚い保護下にあり，あぐらをかいた状態だったのねぇ...，と思うと，非常に残念です．
復興は勿論必要ですが，東電が潰れないように，これから国の多くの予算が使われ，結果的に多くの税金が一企業につぎ込まれてしまうことは，手放しでは喜べません．

日本の外を見回すと，北はロシア，西は韓国，南は中国と，様々な領土問題．
日本が復興に必死になっている間に，日本の領土はどれほど狭くなっているのでしょうか...


その一方で，人々の考え方もガラッと変わり，関東で節電がこんなに進むとは思ってもみませんでした．
普段ならクレームが来そうな状況でも，誰もが納得せざるを得ない状況になると，人は変れるんだなぁ，と改めて感じます．

そして，信じられないような額の義援金．
国内は勿論，海外からの義援金も，過去に類をみない額に．
嬉しい一方で，いったいどうやって配るんだろう？，という気もしますが...


海外からの飛行機や客船が減り，海外では日本食や日本製品が敬遠され，日本の安心・安全は，３週間で吹き飛んでしまいました．
しかし，諦めないで乗り越える努力を続けていれば，拾ってくれる神もある，と信じたいです...