雨の日の Giant's Causeway ( UK+IE その10 )

Cliffs of Moher をなんとか見られた翌日は，周辺も見たいところはあったのですが，全て諦めて，北愛蘭土を目指すことにしました．
国境とおぼしき，両国の国旗が掲げられている場所を途中で通り過ぎましたが，日本の県境に似たようなもの．意識しないまま，再び£（英蘭）の地域に入ります．

適当に休憩を挟みつつ，北愛蘭土の海岸線（ Causeway Coastal Route ）に辿り着いたのは，明るくない夕方．天気は，またしても良くなくて，目的地である Giant's Causeway の標識を幾つか数えてゆくうちに，雨も降ってきました．
二日続きで天気が良くないと，気分も今ひとつですが，限られた滞在時間，昨日同様，来たからにはと思って，前を走る車についてゆくように向うと，大きな観光バスが Parking の入り口で駐車代を払っているところでした．天気が良ければ，もっと明るいでしょうが，今日来た観光客の団体さんにとっては，ちょっと unlucky でしょう．

車を降り，「どっちに進めばいんだろう...?」と思って周りを見ながら進んで行くと，visitor centor の脇を抜けたところで，海岸に向って下って行く道と人が乗っていない shuttle bus が見えました．後は，そのまま自分の足で，少し先を歩いているそれほど多くない人達の後を追うように，昨日 Cliffs of Moher で買ったばかりのジャケットを着て降りてゆきました．

周辺の急傾斜の崖を見るだけでも，晴れていれば結構な景色だろうなぁ...と思いつつ，東の方角の視界が開けたところで，カラフルなジャケットが小さくくっついているような岩場が見え，すぐにそれと分かりました．
当初，postcard やガイドブックの写真から想像していたよりも，広々としていそうな感じです．

小雨が降っていて，足下は滑り易く，移動には時間は掛かりましたが，自分も岩場にへばりつくように，あっちに行ったり，こっちに来たり．
雨の中の Giant's Causeway も，それはそれで，ちょっと厳粛な雰囲気のあるところでした...





ここは自然遺産として登録されていますが，偶然にしては，あまりに芸術的です！

その日は，昨夜同様に，車を走らせながら宿（B&B）を探し，翌日，改めて来ることにしました．次の日が好天に恵まれるとは，その時は大して期待していなかったこともあり，再び見た時の Giant's Causeway も，十分新鮮でした...