Archive for 23 December 2008
23 December
アンチエイジング:長寿の条件
先日の「素敵な宇宙船地球号」で紹介していたお話です.100歳を超える「きんさん」は,ミトコンドリアDNAの一つの塩基(ACGTの4種)の一つが,普通の人とは異なっており,その結果,活性酸素を抑制しているそうです.
きんさんは,特別な遺伝子を持っている珍しい例だそうですが,他にも長寿に共通している特徴が幾つか紹介されていました.
1. 低体温(代謝が低いと細胞が長生きする)
2. 空腹時にインスリン濃度が下がる(糖を無駄無く燃焼している)
3. 抗加齢ホルモン値が高い
MIT の研究成果によると,長寿遺伝子:サーチュイン(Sirtuin)が生物の寿命を延ばすそうです.
サーチュインは,がん抑制・活性酸素の抑制・筋肉強化・糖尿病予防・脂肪燃焼,老化促進遺伝子の抑制,等の役割を果たし,様々な生物が持っている,とのこと.
ただし,この遺伝子を活性化させるには,「きっかけ」が必要,だそうです.
そのきっかけが,「少ない食料(低カロリー)」でした.
生物は,食料が少ない時には,子孫を作ることより自分自身を若く保って寿命を長くすることを優先する,というのが現在の解釈のようです.
番組で紹介されていた97歳で現役ドクター,という日野原先生は,すごいお方です.
朝起きたら35度台(低体温).
食事は,
朝:牛乳,大さじ一杯のオリーブオイル(約15g)を加えたジュース
昼:牛乳とビスケット2枚
夜:タンパク質主体の一般的な食事.ただし,偏食なく色とりどりの料理
一日,約1300キロカロリーだそうです(若い方は,もっと沢山とるべきだそうですが)
重要なのは,「一日で使い切れるカロリーを摂る」ことだそうで,なるほど,と思いました.
カロリーを沢山摂った場合は,翌日・翌々日で調整するのだとか.
この先生,週一回は講演会に呼ばれるそうですが,
「腹八分」ならぬ「腹七分」
を実行されており,それでお腹がすいたという感じはしないそうで,
「お腹がすいたと感じる人は,集中して仕事をしてないから!」
とのお言葉.
しっかり,会場の笑いをとっておられます.
ちなみに,睡眠時間は5時間/日,だとか.
朝6時半には起きて,寝るのは午前2時頃だそうです!
これは,僕には真似できませんが,食事については非常に参考になりました.
ただ,その前に「集中して仕事をする」ことの方が必要かも,と思ったりもしていますが...
01:54:00 |
dk |
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