Archive for 13 March 2011
13 March
過去に経験のない揺れ : その2
宿泊できるような空き部屋があるとは思えないので,あえて聞くこともせず,ホテルの何処で過ごすか考えます.トイレで少し顔を洗ってみるものの,花粉症用に飲んでいたクスリの効果が切れてきたらしく,目は痒いし鼻水も出るし...
そんな時,アナウンスが流れてきました.
どうやら,ホテル側の御好意で,地震の影響でホテルに避難してきた人に対し,地下の宴会場を翌朝8時まで解放してくれる,とのことでした.
支配人の計らいに感謝し,地下に向ってみると,何かのパーティーで使っていた人達が丸テーブルの周辺に座っている一方で,部屋の壁際の椅子には,一般の方の姿も見られます.
そして,前方のスクリーンには,NHK のニュースが映し出されていて,余震や津波のニュースが,これまた終わることなく流れ続けています.
人が亡くなるニュースは,一人二人でも大きなニュースとして取り上げられることがある一方で,数百人という大勢になると,その場にいない人にとっては感覚が少し麻痺してしまう...,というような話を何かの本で読んだ気がしますが,まさにそういう感じで,悲しい以前に唖然としてしまいます.
あちらこちらで話し声が聞こえた宴会場も,夜半になると,あちらこちらで仮眠をとりはじめる人が増えてきます.
ホテルのスタッフの配慮で,部屋の照明も少し落ち,ボリュームも小さくなりました.
自分はというと,横になって仮眠をとる気分になれなかったので,少し体を動かすついでに2階のロビーがどうなっているか見に行くことにしました.
すると,さっきまでは高いところにつり上げられていたシャンデリアを下げていました.
危険度を予め下げる処置と思われ,ホテル側の配慮が感じられます.
駅から少し離れていることもあり,ここに避難してきた人はそれほど多くないようですが,今回のような事態の時,暖をとれてトイレも利用出来るホテルは,本当にありがたい存在です.
宴会場へと戻ってみても,多くの人は疲れて眠っているので,かなり静かになっています.
結局,朝の4時過ぎまでここで休ませて頂きました.
小田急線が夜半から運転を再開したことは,TV のニュースで知っていたのですが,暫くは混雑するだろうし,接続する先の電車のことも考えて,明るくなってから行動する予定でした.
しかし,明るくなってからだと電車も混むだろうなぁ...と思い,少し早めに出発することに.
予想通り,ラッシュアワーほど混まない電車で無事帰ることができました.
しかし,普段は1時間半のところ,2時間半掛かりましたが.
今,自分に出来ること,すべきことは何だろう...と考えてみますが,現場に行くこともできないことを考えると,不甲斐無い気もしてきます.
東北各地で被害にあわれた方が,一人でも多く助けられることを願っていますが,明日は我が身,ということも忘れてはならないことでしょう.
活発化する環太平洋火山帯とリンクする地震は,いつ自分の近くで起きないとも限らないのですから...
01:55:04 |
dk |
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