Complete text -- "素晴らしい金環日蝕 その-2"

11 June

素晴らしい金環日蝕 その-2

日蝕当日の朝,車の中でなかなか寝られないこともあり,まだ夜が明るくなる前から場所を変更することを考え始めました。
できれば,駐車場から海までの距離がもっと近い場所にしたい,ということもあり,地図を参考に少し北上することにしました。

若干,空も明るくなり始めた頃,大洗海岸の南端とおぼしき駐車場に到着。
すでに車が何台か停まっていて,赤道儀を組み立て始めている人もいました。
予想通り,この辺りを観測ポイントに選んでいる人達が,朝から陣取っているようです。

車を止めて,すぐ近くの歩道の上に三脚だけ置いた後,近くを散歩することにしました。
車の中で寝ている人,カメラの準備をしている人,砂浜にシートを広げてごろ寝する人...色々な人がいますが,ちょっと離れたところに大勢の人が三脚を立てている場所がありました。
理由は,すぐに分かりました。
皆さん,神磯の鳥居と太陽を一緒に撮影したい方々でした。

日の出と一緒に鳥居を撮影出来ても,日蝕と一緒に撮影するには,角度を考えると海があって厳しいなぁ,と分かり,移動はしないことに。
代わりに,少し登ったところの大洗磯前神社に寄り道してお参りし,更に,数100m 北にある,一つお隣の駐車場も確認。
こちらの方が車も少なく,松の木と一緒に撮影することも出来そう♪,と思って,こちらに移動することに。

車に戻ると,隣では,車の前でご主人がせっせとラジウスに火を付けてお湯を沸かしていました。
家族がいたら,自分もあれくらいの準備をしたかもなぁ...と思いつつ,ゆっくりと車を発進させて,お隣の駐車場へと移動します。

そうこうしているうちに,日蝕開始も間もなく,という時刻に。
そして,空はどんどん雲が減って,青空の面積がどんどんと増えて行きます!

日蝕撮影の準備を始めないと...と思いつつ,ちょっとだけ,気になった海辺の花を撮影することに。

大洗の海岸に咲く花


朝露がきらきらして,とても奇麗でした♪

さて,いよいよ日蝕の撮影準備開始。
構図を色々考えながら,部分日蝕の撮影を開始するも,なかなかうまく露出を決められません。
というのも,普段は auto でしか使っていないデジカメ。
以前のように,マニュアルの露出計がついた銀塩カメラなら良かったのに,デジカメで露出をうまく決めることが出来ません。
マニュアルを見直しながら,何度か試すものの,思うような露出にならず,練習して来なかったことを後悔しましたが,時すでに遅し...!

晴れていた空に,なんだか雲が沸いてきます。
気温が下がったきたのが分かりました。
そして,...ピントだけ,何度か合わせ直し,露出オーバーを承知で,金環を迎えることになってしまいました。

金環は,カメラの中ではかなり小さく見えますが,肉眼でそのまま観るよりは見やすいので,もっぱらカメラを通して眺めていました。
時々,周囲を見回してシャドーバンドが見えないか,地面を見てみましたが,やはり見えません。

時計を確認すると,予想よりも少し遅れて始まったような気がするのですが...ともかく,貴重な時間を無駄には出来ないので,月の移動を確認しつつ,シャッターを切って行きます。

そうこうしているうちに,金環の終わりが近づいてきて,いかん,ベイリービーズを撮影しないと...と思ってシャッターを切る頻度を増やします。
冷静を保っているつもりで,あまり冷静ではなかったような気もしますが,過去の日蝕観測のことも思い出しながら,らしい撮影も出来ました。

金環日蝕とベイリービーズ



前回の(そして最初の)金環日蝕は,オーストラリアのパース郊外で見ました。
その時は,晴れ間を探して直前まで車で移動していて,とても慌ただしい中での撮影でしたが,写真の出来はずっと良かったです。
今回は,デジカメに慣れないまま使ってしまって,結果的にはいい写真を撮れず,残念でしたが,眺めが美しい海岸で記憶に残る金環日食が観られたことには感謝すべきでしょう...

01:40:16 | dk | |
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