Complete text -- "お律と子等と"

04 May

お律と子等と

全集もようやく No.4 に入ったものの,読めない漢字や意味の分からない言葉が多く,英語以上に日本語を知らない事実に少しクラッとしていますが,ともかく読み進めてみようと思って少しずつ,電車の中とかを利用して読んでいます.

さて,このタイトル,いかにも庶民的なもので,読んでみても,まさに一家族の中のお話.お律さんという病に倒れた母親とその家族を小説にしたものです.最近の小説は一部の作者を除いてほとんど読んでいませんが,こういった家族的な内容の小説は,今はほとんど無くなってしまったように思います.

芥川龍之介の作品は,華々しい恋愛小説でもないし,結末が happy end で終わることはむしろ少ない(というか,ほとんど無い?)一方で,人の内面については,良い面も悪い面も,全てさらけ出しているような気がしています.自分に当てはまることも多く,「時代は変わっても.人って,それほど変わってないなぁ」と思うことがしばしばあります.

茂木さんの脳に関する本には,有意義に勉強する方法を考えさせてくれる具体的な提案が色々書かれていますが,小説は,何かを解決する為に書かれているわけではないので,意図している内容が全く異なると思いますが,自分の場合,何かに気付いたりすることが読む目的の一つになっている?,のかなぁ,と思います.

本を読むスタンスを意図的に変える必要はないのかもしれないけれど,視点をもう少し広げられると,また別の読み方が出来るのかも知れません.ともあれ,まずは,一度通して読んでみて,後で読み返してみようと思っています...


12:54:58 | dk | |
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