Archive for February 2008

25 February

座禅(冬の京都 - その7)

大沢池を後にし,バスを利用して一旦京都駅まで戻り,その夜に乗るバスの乗り場を確認してからホテルに戻りました.今回は,近郊のバスや地下鉄に乗り放題のカード(2,000円/2日)を購入した事もあり,苦手意識のあるバスにも,積極的に乗るように努力してみました.
ジーパンと履き替えられるようにジャージをバッグに放り込み,一旦京都駅へ.駅の地下街で夕食を済ませ,バス乗り場に戻ります.夜,京都でバスに乗るのは初めて♪

「大手筋」と名のつく停留所で降り,さて,どっちに向かえば良いのか.電話に出てくれた和尚さんとおぼしき人は,案内があるからそれを見て来い,と言っていたものの,バス停の傍にそんなものは見当たらないし,印刷しておいた地図も,バス停の場所が載っていないので,どっちに歩いて良いやら.
迷子になって遅刻するのは嫌だし,携帯で電話しようかどうしようか,と思ったりもしましたが,交差点で冷静に考え直し,地図を見直して,コンビニやガソリンスタンドを頼りに,どうにか自分が何処に居るのか把握できました.

目的の宝福寺へ無事到着したと思ったら,和尚さんとおぼしき人が,薄暗い中,表で煙草を吸っています.近づいて行くと,「電話した人?」って感じで声を掛けられました.観光で来た事やお寺の話以外に,「意外と星が見えますね?」といった世間話をし,ようやく建物の中に入ることに.すでに来ている人は一人だけ,その後,少しずつ人が集りましたが,僕を入れて最終的に7人.僕以外は,全て地元の方々でした.

座禅に参加したのは初めてでしたが,和尚さんが非常に気さくな方で,「間違えても気にしないで」「私語だけ気をつけて」と言った事を話してくれた以外には,常連の方達と楽しそうに談笑されていました.座禅の前に,一緒にお経を唱えるような時間があり,隣のおばあさんが冊子のページを開いて説明してくれるのですが,そのおばあさんは,すでに暗記しているようで,冊子が無くても問題ない様子でした.

初めて参加した今回の座禅は,夜8時〜9時,という事でしたが,実際に坐っていたのは50分位(後で,隣で指導してくれた方の話).本で読んでいた限り,30分位のところが多いらしく,少し長めだだったようです.実際に座禅している間は,出来るだけ周りの邪魔にならないように気をつけつつ,雑念に捕われないように,と思っていましたが,なかなか難しいですね,雑念を振り払うのは.
警策を受けた時は,結構お手やらかにしてくれたのか,特に痛いわけでもなかったのですが,お弟子さんから「もっと,姿勢を正して下さい!」と耳元で囁かれ,慌てて背筋を延ばす場面も.

座禅が終わった後の「ありがたいお話」は...終止世間話で盛り上がってました,バレンタインデー直前の日曜日とあって,常連のおばあさんから皆にチョコが振る舞われ,「今日参加した方は,特したなぁ♪」みたいな事も和尚さんから言われ,「こんな座禅会なら,また来たいなら」と思ってみたり.
会が終わって帰る際には「また京都に来たら,電話しなさい」と,嬉しいお言葉.近くの駅までは,常連の方が車で近くの駅まで乗せて下さり,至れり尽くせりの座禅会でした.皆様に,感謝♪

京都で座禅に参加してみたい,と思う方には,宝福寺は是非お薦めしたいお寺です...


01:23:58 | dk | No comments |

24 February

静かな池のほとりにて(冬の京都 - その6)

「オルゴールは,個人の持ち物なので,写真撮影はご遠慮下さい」と店員さんから言われて,「今の日本では仕方ないかぁ...」と思って諦めたものの,ちょっと残念.西洋では,有料の博物館でもない限り,写真撮影を断ることはないと思うけれど,写真の画像が internet で簡単に出回る今の時代,気にする人もいるのでしょう.

ケーキセットをご馳走になった後,真っ直ぐ歩くと,清涼寺に突き当たります.そこから右に折れて更に歩き進めると,観光客とおぼしき人は激減し,目印もあまりありません.ガイドブックの地図を頼りに,どうにか大覚寺に辿り着きました.バス停で帰りのバスの時刻を確認し,小一時間,お寺の拝顔は見送り,そのままお隣の大沢池へ向かいました.

ここは,観光客よりもむしろ,地元の人が散歩にくるような所で,ひっそりと静かな雰囲気が落ち着かせてくれます.人々に慣れているのか,鴨がすぐ近くまで寄ってきます.大覚寺の中には,この池を見渡せる少し高い場所があり,後ろを振り返って見上げると,観光客の頭も見えました.

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関東にも,整備された池が無いわけではないけれど,歴史を感じさせてくれる池は,なかなか見当たらないような気がします.過去を空想させてくれるような景色が身近に見つかるのは,やはり京都の良さではないでしょうか...


14:42:14 | dk | No comments |

渡月橋(冬の京都 - その5)

少し間があいてしまいましたが,京都の続きです.

竜安寺を散策し,妙心寺の方に歩いて行くと,踏切だけでなく,なにやら駅が見えてきました.改札はありません.
ホームにそのまま入り,基本的に予定を立てない僕は,妙心寺を変更して,そのまま嵐電(北野線)に乗ってみることにしました.行き先は,嵐山.

途中,帷子ノ辻(かたびらのつじ)で電車を乗り換える時,周りの人達の様子を見てみましたが,誰が地元の人で,誰が観光客なのか,なかなか区別がつきません.京都の中では,観光客のいない所を探すのは簡単ではないような気もしますが,自分を特別な目で見る人もいないので,ある意味,自然に振る舞っていれば自分も地元の人のように振る舞えるのかなぁ,等と考えたりもしました.

嵐山についてみると,昨年夏に訪れた時の事が,記憶に呼び起こされてきます.今回は二度目ということもあり,まずは,真っ直ぐ渡月橋を目指しました.残念ながら,カメラの構図の中に,近くの白い雪はほとんど見当たりませんでしたが,多くの人々が行き交う橋は,京都の雰囲気をいつも通りに醸し出しているようです.

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橋の周りを少し歩き回った後,さて?,と思って目指した先は,大覚寺,のお隣にある大沢池.僕の興味は,歴史的な建物に限られるわけではなく,水のある景色も,その一つです...


01:36:38 | dk | No comments |

17 February

寄り道(冬の京都 - その4)

金閣寺に到着した時,雨は降ってなかったのに,歩くところの多くは,傍に木があって,融けた雪が冷たい水滴となって落ちてきます.その為,カメラは自然と濡れてしまい,レンズもその影響を受けているらしい事に気付きました.しかしまあ,動き回っては写真を撮影し,時には,頼まれて写真を撮って上げたりしながら,結構長い時間,金閣寺を色々な角度から眺めつつ,少しでも記憶に残したいと思いました.

気のせいか,屋根を覆っていた雪も少しずつ融けてきたのか,本来の屋根の部分が少しずつ広くなってきたような気がしてきて,ようやく人混みの中から脱出する気になり,金閣寺を後にしました.

その後,特に行き先を決めていたわけではなかったので,地図を眺めながら,妙心寺に向けて歩いて行く事にしました.ところが,竜安寺に前を通り掛かった時,観光客が出入りしているのを見て,「今度,いつこの辺りに来るか分からないしなぁ...」と思って,入ってみることにしました.
竜安寺は,石庭で有名なお寺の一つで,中は,結構大勢の人で賑わっていました.

その人ゴミの中に入ろうとした時,左手に見つけたミニチュア,なんと,目の不自由な人の為に,触れるようなサイズに作ったものだと分かりました.これには感心しました.

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さて,大勢が腰掛けたり立って眺めている石庭,よく見ると,半分位は雪化粧していて,本来の姿が見えません!
高い料金払って入ったのに,ちょっと勿体ない気もしましたが,雪をまとった石庭を見られるのも,滅多に無いし,と気を取り直して,人混みに混じって暫く腰掛けていました.

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普段降らない地方に降る雪は,雪国とは違う情緒があって,それはそれで良いですね...


20:18:00 | dk | No comments |

16 February

雪化粧した金閣寺(冬の京都 - その3)

2月10日,賀茂川のほとりを散歩した後,目的地の金閣寺に向かいました.空は,まだ奇麗に晴れ渡っているわけではなかったので,「早く晴れないかぁ」という気持ちと,「あんまり遅いと,観光客で混むだろうなぁ」という気持ちと,両方が mix した気分を味わいながら,急ぎたいような急ぎたくないような思いで,歩いて行きました.

到着してみると,入り口の所で,すでにカメラを手にした人が沢山見掛けられ,「中はもっと混んでそう...」と思って進んで行きます.視界が開けると同時に,素晴しい眺めの金閣と,ごった返す観光客の数の両方に,驚く事になりました.

金閣寺の前に位置する池の周りは,全て歩けるわけではない事が分かり,写真を撮影するのに適当な場所は,かなり限られています.その為,前の人が居なくなるのを待つ人が後ろに控え,なかなかシャッターを切れません.以下,携帯カメラで撮影した画像を3つ,ご紹介しましょう.


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別途,デジタルカメラ(Nikon の一眼レフ)で撮影した画像は,別途 HP で整理して紹介する予定ですが,初めて訪れた金閣寺の印象は,素晴しいものになりました ♪♪♪

地球温暖化の影響で,雪を被った京都を見るチャンスはどんどん減っていると思うので,今回の京都訪問は,まさに千載一遇のチャンスでした.今年の運を,全て使い切ってしまってなければいんだけど...!?


17:54:22 | dk | No comments |