05 February

目に見える空振

先日，新燃岳で起きた8回目の爆発的噴火を伝えるニュースで，空に広がる「波紋」を紹介しているのを見ました．
個人的には，非常に興味深いです．

空振は，密度波の一つだと思われるので，移動速度は音速程度になりますから，動画を元に，見えていた高度を見積れるはずです．

また，離れた地点における圧力から，発生地点の圧力をシミュレーションで見積もることも出来そうですが，紹介されていた波紋は，意外と指向性があるように見えました．
もし等方的に広がっていないとすると，発生地点の立体障害が影響していると思われますが，いずれにしても，目に見える形で伝搬する様子が観察されたのは，かなり珍しいでしょう．

先ほど，久しぶりに地震（この辺りは震度３のようです）を感じましたが，地下のマグマの活動が関東まで波及した結果の一つでしょう．
もしも富士山が噴火すると，東側に位置する首都圏は，かなりの灰を被ることになるでしょうし，今後の活動が気になる所です...