Complete text -- "仕事の合間に:韓国編(その4)"

07 November

仕事の合間に:韓国編(その4)

ガイドの方は,サクサクと更に奥へと進んで行きます.
そして,今度は何やら計測に使えそうな半球状のものを前に,説明を開始.
どうやら,天文に関係のあるもののようです.

万能時計


細かい線が交差するように沢山入っていて,日付だけではなく,時間も同時に分かる,万能の時計だそうです.
ちなみに,今のような12ヶ月ではなく,以前は24に季節を分けていたのだとか.
韓国は,今では日本と時差がありませんが,より正しい時刻を今でも刻んでいる!,とガイドの方は仰っていました.

建物の多くは,石の土台の上に木で組まれていますが,その木組みは見事ですね.
日本の木造建築よりも凝っているような気がします.

屋根


多くの建物が隣接しているところを抜けると,池の中に建てられた催し物が開かれる場所に出ました.

池の前で説明するガイドとS氏


ここに連れて来てくれたS氏に,「よく来るの?」と聞いたら,「年に一度くらい」と話していましたが,ガイドの方の説明を聞くのは今回が初めてだったそうで,いい勉強になった,と後で話していました.
ガイドの方の話を一番熱心に聞いていて,僕も見習えば良かったのですが,喋りも歩きも早くてなかなか着いて行けないのと,やはり写真も撮りたい,という気持ちもあって,聞いていたのは恐らく1/3程度,理解できたのがその半分程度で,1/6程度しか頭に入って来なかったでしょう...

それにしても,あちこちで説明して下さるたびに,旧日本軍が宮殿内の施設をほとんど壊してしまった,という話を聞き,これには心が痛みました.
日本から来た,というのはガイドの人には話してはいたものの,私が日本人だと気付いていなかった(恐らくアメリカ人の)女性からは「日本は酷いことするねー」という意味の発言も出て,苦笑いするしかありませんでした.
ガイドの方が,僕が日本から来た観光客だということを説明したので,その後で「さっきのは冗談だから」と声を掛けられたもの,"No problem" というのがやっと.
自分が生まれる前の出来事に関しては,どうしようもありませんが,やはり,戦争はよくない!,と改めて感じます.

ガイドの方の説明が終わる頃,S氏は偶然にも学生時代の友人と遭遇し,しばし昔話に花が咲いているようでした.
僕はというと,ガイドの方にお礼を述べて近くの建物を眺めつつ,廻りの紅葉や木の描かれた模様を暫く眺めていました...

文様


真実のほどは別として,歴史は変えられるわけではなく,伝えられている事柄が反日感情に繋がることがあるのも,無理はないように思います.
昨今の日本は,他国から比べると,経済成長を優先させたが故の反動で,実はとても鈍感な国民性を持つ国になってしまったのでは?という気も,なんとなくしてしまうのでした...


22:34:31 | dk | |
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