Archive for August 2009

18 August

マカロニ それとも スパゲッティ

日々のニュースでは,選挙の話題を始めに,大流行しそうな新型インフルエンザ,忘れる前にやってくる地震,等,事欠かないですね.

さて,先日もご紹介したトラッドジャパンの「洋食」の解説の中に,次のような説明があるのを見つけました.

「映画の世界ではイタリアの監督の手によってヨーロッパで作成されたアメリカの西部劇のことを日本では『マカロニウェスタン』と呼びますが,英語では spaghetti western と呼びます」

私は知りませんでした(以前聞いたことがあっても,忘れてました).

淀川長治さんの解説がないと,それほど興味を持たない映画でも,淀川さんの話を聞くとついつい見てみようと思うがゆえに,日曜洋画劇場を楽しみにしていたものですが,マカロニウェスタンの名付け親が淀川さんだとか.
細長いスパゲッティでは貧弱に感じる,というのがその理由,という説があるそうですね.

初めて聞くと,どちらも「なんだ,それ?」っていう気もしますが,淀川さんのアイディアが作った日本語英語の一つのようです.

マカロニもスパゲッティも,パスタ,という括りにはなりますが,パスタウェスタン,よりも,マカロニウェスタン,の方が,なんとなくカタカナのリズムには良さそうで,淀川さんの気持ちが込められていたのかも知れません...


21:48:26 | dk | No comments |

08 August

日本独特の洋食:ナポリタン

スパゲッティーのナポリタン,学生の頃は,結構食べる頻度が多かったような気がします.
そのナポリタン,ナポリという地名が元になっているのは知っていましたが,ナポリにナポリタンのようなメニューは存在しない,というのを知るまでには,暫く掛かったような気がします.

トラッドジャパンに,どうして洋食が取り上げられるんだろう?,と最初は不思議に思ったのですが,第二次世界大戦の後,日本の西洋化が進み,その過程で生まれて来た独特の料理,ということが紹介されていて,なるほどぉ,と思いました.

番組では,オムライスもその代表的な例として紹介されていました.
ケチャップで味付けしたライスをオムレツで包む,というアイディアは日本で生まれたらしく,ハイブリッドの一つと言われても違和感がありません.

ちなみに,イギリス人ですら疑問に思っている呼び方の不思議の一つに,ご飯とライスがあるようです.
お椀に入って出てくるときには「ご飯」なのに,お皿にのって出てくると「ライス」と呼ばれるのは,洋食の習慣が関係するんだろうなぁ,と,なんとなく感覚では理解できるものの,なにか,格好だけつけているような「ライス」に,なんだかなぁ,みたいな気がしたことも覚えています.

また,カタカナ英語のライスの発音は,シラミ( lice )に聞こえるので,ネイティブとの間でよく誤解を招くようですが,これも困ったもの.

ともあれ,多くの foreigner にとっては,フォークとナイフを使うことが多い日本の洋食は食べ易いようですし,和食とは違った日本の料理,として,来日した方に勧めて良さそう,ということが改めて分かりました.
海外からのお客さんに対し,どんなレストランに連れていったらいいか,よく迷うことがありますが,今後は選択肢が増えそうです♪


09:17:06 | dk | No comments |