15 March

第3回将棋電王戦:第1局は習甦が勝利

今日は仕事するはずだったのに…昼過ぎから電王戦を
うっかり見始めてしまい,終局まで大半を観戦してました。

個人的にはプロ棋士に勝って欲しいですが,10年近く前には
自分もソフトになかなか勝てなくなってきたのを実感し,
昨年は三浦八段まで負けてしまうほどの強さになっています。

プロから見て違和感のある手は,数少ないチャンスの場合が
あるのですが,今日の習甦は,パッと見にはよく分からない手が,
少し後になると,なるほどそういうことか…,と思わせる
プロ棋士と同様の手を指していることが分かり,改めて
感心しました。
形勢判断をどのようにしているのかは,良く分からない
ところが多いものの,レベルの高さは本物です。

ソフトが向上して,いつか世間に貢献するようなソフトの
開発に繋がることを願っていますが,もう少しプロ棋士にも
頑張って欲しいところです。


23:38:53 | dk | No comments |

10 April

過去の自分を上回る...

森内俊之名人に羽生善治二冠が挑戦する第70期将棋名人戦が始まりました♪
注目の第一局は,やはり相矢倉。

どういう流れになるのだろう...と思っていたら,昨年の第四局に,羽生さんが先手を持って勝った棋譜を,今回は後手を持って76手まで指しているようです。

もしも羽生さんが勝てば,当時の森内さんよりも,そして過去の自分よりも,今の自分の方が強いことの証明になるでしょう。

新しい定石になる可能性もある二人の棋譜ですが,果たして羽生さんのチャレンジは成功するのでしょうか...!?


23:01:28 | dk | No comments |

28 January

間違えた方が負け...

第61期王将戦の第2局,佐藤康光九段が逆転で久保利明王将から2勝目をあげました!
第1局に引き続き,佐藤九段の指し回しは,アマではちょっと真似出来ない,大局観のセンスが問われる内容でした(プロもあまり真似したがらないでしょう).

佐藤九段の将棋は,基本的に型にこだわらないところが魅力で,囲いも不十分なまま中盤戦に入ることが珍しくありません.
第1局は,中飛車に対して中央を王で受け,アマのみならず,プロの観戦者達を唸らせました.
第2局も囲いらしい囲いもしないまま,一時は受け一方になっていましたが,終盤でひっくり返してしまいました.

人の将棋は心理面での作用も大きく,途中で差がついても,時間に追われて正着をさせない方が負けてしまうことはよくあります.
その一方で,将棋ソフトの場合は,可能性のある手を探して評価する,という繰り返しで,微妙に最善ではないとしても,大きく間違えることはありません.
先日,対ボンクラーズの将棋電王戦で米長さんが負けてしまいましたが,一つ間違えると,プロでも勝てないのが今の将棋ソフトの実力で,いまや驚くには値しません.
プロ棋士といえども生きた人間ですし,勝負は,どちらか強いかというよりも,どちらが間違えないか,で決まると言っても過言ではないでしょう.

従って,プロ棋士が将棋ソフトに勝つ為には,中盤で若干リードしておくことがほぼ必要条件となるでしょう.
そういう意味では,囲いがそれほど頑強ではない米長さんの玉は,将棋ソフトはむしろ歓迎するところで,ソフトの評価関数が局面を判断しにくい穴熊が唯一の対向手段になる,そんな時代が近いうちにやってくるかも知れません.
木を見て森を見ず,になってしまいがちな自分の仕事・学業にも,通じるところが少なくありませんせんね...


14:53:38 | dk | No comments |

14 September

三冠 再び

名人のタイトルを失って間もない羽生さん,今度は王位を取り戻して再び三冠に返り咲きました.

王位戦の最終戦は,中盤の難所でわずかに優位に立った羽生さんがリードを保ち,広瀬さんが得意とする相穴熊の勝負で勝ったのは,流石です.

タイトルの通算獲得数は80期となり,大山十五世名人の史上最多記録に並んだのが大きく取り上げられていますが,時代が違うので単純な比較は出来ない,という話は本人の談にもあるようです.
そして,積み重ねの大切さを知っているのも,これまた本人自身.

王座戦では,現在渡辺竜王に対して黒星が先行していますが,再び陣屋(秦野)での最終戦が見たいものです...


02:46:17 | dk | No comments |

20 June

格式高い名人戦

第69期名人戦七番勝負の最終局が,いよいよ明日と明後日行われます.

タイトル戦の中でも最も古く,順位戦を勝ち抜いたトッププロ同士の勝負で,将棋ファンにとっては見逃せない一局となるでしょう.
私は,リアルタイムには見られませんが,途中の経過を垣間見るだけでもワクワクします.

調べてみると,羽生さん,この10日間で,棋聖戦第1局(vs. 深浦九段),王位戦の挑戦者決定戦(vs. 藤井九段),竜王戦1組の3位決定戦(vs. 郷田九段)に,全て勝っていて,名人戦第4局以降,絶好調の様子.
しかし,調子が良くても,ずっと維持できる棋士もいません.

コンピュータは,相手の消費時間など気にしませんが,人と人の対局は,心理的な面での駆け引きや指運も,勝敗に影響します.
二人の真剣勝負がどんな局面に到達するのか,今から楽しみです...


20:20:55 | dk | No comments |