Archive for 04 December 2010

04 December

プラネタリウム

何故か,小学生の頃から星空が好きで,貯金を何年も積み立てて買ったのは望遠鏡.
写真でみるのとは全然違うけれど,惑星や星団を眺めたり,雑誌にあるような写真を自分で撮影したいと思ってカメラ小僧になっていた頃が,時々なつかしくなります.

プラネタリウムは,空が奇麗だった昔は,あまり必要がなかった施設でしょう.
しかし,今の都会の子供や若者にとっては,結構貴重な施設の一つと言えそうです.

私自身は,学生時代の友人がプラネタリウムで仕事をしていた時期もあって,そういう友人の職場に遊びに行くことは時々あったものの,一般客として見にいったことがありません.
奇麗な星空は自分の目で見たいし,百聞は一見にしかず,の言葉の通り,日食やオーロラ,時には彗星を見に,海外へと出掛けました.

渋谷に五島プラネタリムがあった頃,皆既日食の時に見えるシャドーバンドの話をしてくれ,と頼まれたことがあります.
当時,留年していた自分は,まだ大学の研究室にいたのですが,光の干渉によって生じる光の濃淡を,日食やシャドーバンドを見たことのない人にもイメージして貰えないか? と思って,実際にプラネタリムで実演することを試みました.
用意したのは,研究室にあった文具を整理する透明なプラスチックの棚(一段分)と,水,そして,細長い厚紙2枚(だったかな).1枚は,容器の幅と同じ長さにし,スリットを多数入れておきます.
オーバーヘッドプロジェクターの上に,プラスチックの容器を載せて,水を半分程浸します.そこに,スリットを入れた厚紙を中央付近に縦てて容器の水を仕切り,もう一枚を少し話したところで上下に振動させると,スリットを過ぎた先では,水面に模様ができるのですが,それがそのままオーバーヘッドプロジェクターの光も歪めて,ドーム内に波の干渉が映し出されます.
それほどくっきりとは見えるわけでもありませんが,恐らく多くの人には気付いて貰える程度の干渉縞を,プラネタリウムのドーム内で再現できました.
招いてくれた友人曰く,「プラネタリムで『実験』したのは,D'K が初めて♪」だったそうな...
15分程度しか喋ってないのですが,まだ学生でしたから,9000円の謝礼はすごく嬉しかったですね!

あれから20年以上経ってますが,以前,日食の際にお会いしたことのある先輩から,オーロラの写真を使わせて欲しい,という御依頼を受けて,今日,ユートリヤ すみだ生涯学習センターにお邪魔してきました.

近々,ここのプラネタリムでオーロラをテーマにした上映を始めるらしいのですが,その中で使いたい,というオーロラの写真を探しているそうで,私の写真も,幾つか気に入って頂いたようでした.
極地研から借りた写真よりもいい!」
と仰って頂いたのも含まれているので,興味のある方の目に留るといいなぁ,と思っています.

上映が始まったら,またこちらでご紹介させて頂きます.
ちなみに,"メーテル" がナレーションをしてくれるらしいので,個人的には,その声を聞いてみたかったりします...♪


23:54:23 | dk | No comments |