Archive for February 2010

07 February

dead ringer : 死者のベル

昨日は久しぶりに英語繋がりの連中と飲み会.
native のスピードには,いまだに十分対応できませんが,酔っ払っていると,文法的な間違いもあまり気にせず,お喋りしてしまいます♪

さて,先月だったか,英会話のレッスンの中で,亡くなった人がもし生き返った時に鳴らすベルの話を紹介してくれて,西洋にはそんな変わった習慣があったんだぁ...と思っていたのですが,現在読みかけの「多生の縁」の中でも,この話が出てきました.
これまた,意外な偶然です.

dead ringer は,死者のベルとは別に,exact duplicate の意味で使われることもあり,一見起源は違うようにも思いますが,どうやら元は繋がっているようです.


ニュースでも,脳死や臓器提供の話が時々取り上げられていますが,人の死を判断するのは,全然単純な話ではないんですね.
「おくりびと」を見ても,そういうことは考えなかったのですが,本を読んでいるうちに,現実が少し理解できるようになりました.
亡くなった,と思われていた人が棺桶の中で生き返った,という話もありますが,亡くなりかけていた人にお迎えが来なかった,というような考え方が生まれるのも,むしろ自然な気もしてきます.

心拍が止まったのを確認して「ご臨終です」と医師が診断することで,「一応」亡くなったと判断するのが,現在の「慣わし」.
しかし,その後でもヒゲや髪が伸びたりするわけで,活動が全て停止してしまったわけではない,という事実.

心拍が止まっても,傍で看取っている方にとっては,体温がすぐになくなるわけでもなく,心が納得するまでにはある程度時間が掛かるわけです.
まだ「彷徨っている」かもしれず,そういうグレーな時間帯があることを考えると,人の死をある瞬間で定義することは非常に難しい,と認めざるを得ません.


ちなみに,dead ringer を発明した人は,それで大財閥になれたのだとか.
発明してひと財産作った方も,自分用のベルを用意して,生き返りたいと思ったのでしょうかねぇ...


19:30:43 | dk | No comments |