今年最初のタイトル戦（羽生王将-久保棋王）

第59期王将戦七番勝負第1局が，昨日から今日にかけて行われ，久保棋王の先勝に．
今年最初のタイトル戦で，挑戦者も棋王のタイトルを持つ久保さんとの勝負，時々ネットで観戦してました．

羽生さんは，18期の王座，13期の棋王に続き，王位と王将が12期と，10期以上のタイトルが4つもあり，その中の一つが今回の王将．
とても相性のいいタイトルの一つです．
久保さんにとっては，2007年に一度羽生王将に挑戦して敗れているので，今回はリベンジに燃えていることでしょう．
ちなみに，久保さんは，2/5には中国・上海で，佐藤九段を挑戦者に棋王戦を控えていますが，昨年は久保さんが佐藤棋王に対する挑戦者でしたので，こちらもすごい戦いになりそうです．

さて，中盤で久保さんが形勢をリードしたようですが，羽生さんの飛車の成り捨てから始まった攻勢には，プロの解説・観戦棋士も驚いたようでした．
久しぶりに「羽生マジック」という言葉も使われていたようですし．

それにしても，指されてみて初めて「なるほど！」と思える手．
相手に動揺を与えたり，場面を複雑にするテクニックは，素人がやってもなかなか成立するものではなく，一流棋士のみに許される特権のようなものでしょう．
時々飛び出しますが，今日も，そんな感じでした．

コンピュータ相手にはハッタリは通用しませんが，人と人との対局には心理戦がつきもの．
タイトル保持者・経験者同士の対局は，そういう意味でも興味深い一面を持ってますね．

高いレベルの勝負．
そういう勝負ができるよう，少しでも腕を上げたいものです...