色んな可能性を秘めた卵，立ちはだかる壁

エルサレム賞の授賞式で村上春樹さんが述べたスピーチは，TV で少しみたのですが，小説家としての才能を見事に発揮したスピーチだったようですね．

最初から最後までを通した文章は，後で何処かに掲載されるのかも知れませんが，訳をつけて紹介されている方の blog を知りました．

卵と壁（修正版）

村上春樹さんの本は，個人的にはちょっとしか読んでいませんが，素晴しいスピーチに，本以上に感動した方も多いのではないでしょうか．
市民を巻き込む戦争は，一日も早く終わって欲しいものです...

日本でいちばん大切にしたい会社

まだ読んだわけではありませんが，ニュースJAPANで紹介されていたのが，表記の本で紹介されている会社でした．

その作者が取り上げている日本理化学工業の会長さんが，番組で紹介されていましたが，何が素晴しいかというと，
"従業員の7割以上が知的障害者，という構成で，20年以上に渡って黒字経営をしている障害者雇用の草分け的存在"
です．

成功の秘訣は，社員が工程に合わせるのではなく「工程を社員に合わせる」ことにあるようです．
例えば，計りを読めない人のために，計るべき重さと同じ錘を用意し，天秤で釣り合うようにする，といったアイディアを持ち込み，社員の能力を最大限に生かしているのだとか．

多くの会社ですでに，そしてこれから，リストラが懸念される中，企業の役割は「働く幸せを与える場を提供すること」と位置づけるこの会社のモットーは，本当に素晴しいですね．

真面目な人ほど，「自分が必要とされている」と感じることで，より力を発揮するもの．そういう社員を大事にできるかどうかは，今後の会社の生き残りにも影響しそうです．

”心を満たす経営”が求められている，と唱える作者の意図も，なるほど，と思いました...