Archive for January 2009

30 January

王手が掛からないままの終局

先日行われた王将戦七番勝負第2局は,深浦王位が勝ちましたが,今回の対局は,少し変わった戦いでした.
というのも,お互いの王を8,9筋に寄せ,離れた1,2筋の攻防が鍵を握る戦いとなり,その1筋における羽生さんの対応に敗着があったようです.

比較的狭い範囲の攻防に限られていたにも関わらず,見ていても,どれがいい手か,どういう意図があるのか,なかなか分からないことが多く,プロでも判断が難しかったようです.

それにしても,後から追記される感想戦の内容を見ると,プロが対局中にどれほど深く読んでいるのか,ということに驚かされます.
計算速度が飛躍的に向上した昨今,将棋ソフトがプロ並みに強くなってきたのも事実ですが,序盤や中盤の形勢判断に,将棋ソフトがいつも正しく応えてくれるのを期待するのは困難でしょう.

最近,毎日のように大企業の業績下方修正がニュースで報じられており,明日の経済を正しく予測することも同様に難しいと感じていますが,そんな中,日本の政治家は国語の問題に忙しいようで,時代についてくることすら出来ていない,と思うのは,私だけでしょうか...


17:10:38 | dk | No comments |

18 January

大塚国際美術館で開かれた王将戦

王将戦七番勝負第1局が,徳島県鳴門市の大塚国際美術館で開かれました.

竜王戦では,惜しくもタイトル奪回を逃した羽生王将ですが,今度は防衛する立場で,深浦王位との対戦が再び始まりました.

第1局は,深浦さんの攻めが続かず,羽生さんが途中からの優勢を守っての勝利となりました.
この勝負は,プロの勝負の中でもちょっと変わっていて,金銀の交換が少なく,お互い角を成り合って作った馬と「歩」の使い方が目を引きました.
プロの歩の使い方を研究するのに絶好の対局になったと思います.

ところで,会場となった大塚国際美術館の写真が特別に公開されていました.
ちょっと普通ではない雰囲気は,一見の価値があります!


21:47:14 | dk | No comments |

3手先が難しい中盤戦

日曜日は,NHKの将棋講座が放映されています.
今日の対局は,森内九段 vs 糸谷五段でした.
若手とベテランの対局は,ベテランの貫禄が勝ったようです.

ところで,昨日今日と,王将戦七番勝負第1局が徳島県鳴門市の大塚国際美術館で開かれています.
タイトル戦が,美術館で公開されるのは本当に稀なことですが,将棋ファンにとっては,嬉しいアイディアでしょう.

午後から終盤戦に入りそうですが,現時点では,どちらが優勢なのか,僕には分かりません.
後手の羽生王将は,守りの金銀がまとまってないので,先手の深浦王位の方が指し易そうですが,一手間違えると形勢がひっくり返ってしまう微妙な状況が続いているようです.

プロの将棋は,特に中盤戦が難解です.
自分の予想していない手が指された後は,暫く考えて「なるほど〜」と思うこともしばしばありますが,たった3手先を正しく読めれば,かなりの実力ではないかと思うくらい,その3手が,なかなか読めません.

仕事に置き換えると,自分の場合,1手先も「いいかげん」な気がします.
やっぱり,計画性って大事ですね(当たり前ですが!)...


12:31:33 | dk | No comments |