Cliffs of Moher ( UK+IE その8 )

「Ring of Kerry 観光には，6時間もあれば十分！」とは，宿泊した Lodge のおじさんの言葉．残念ながら，僕には最低でも数日は欲しい，と思える程度に素晴しいところです．
戻る途中，薄暗くなりつつある中で，Ladies View を眺めてから宿に戻り，翌朝，朝食の前にまた見に戻りました．Killarney National Park の紹介には必ずと言っていいほど，この辺りからの景色が紹介されていて，なるほどと納得出来ます．



さて，今回どうしても行きたいと思った目的地が二つ残っていましたが，北を目指すか西を目指すか，暫く迷いました．1 week という時間を有効に使うには，一番遠い北愛蘭土を早めに訪れておきたい気もしましたが，最終的に，その日のうちに辿りつけそうな Cliffs of Moher へと向うことにしました．

まだ日が沈むには時間を残していましたが，小雨が時々降る生憎の天気に変わって行き，「選択を誤ったかなぁ...」という気もしましたが，天気が読めない英蘭・愛蘭土の事．何が起きるか分かりません．
到着した時には，濃い霧が掛かっていて，波の音が聞こえるだけ，という状況でした．暫くの間，visitor centor の中で買い物をしたりしながら時間をつぶし，明日出直すかぁ，と思って帰ろうとすると，天気がやや回復してします．
「ひょっとして...」と思って再度崖の方へ向うと，ぼんやりと遠くが見え始めているところで，そのまま暫く待っていると，風向きが変わったのか，急に霧がはれ始めました！



この後，霧はほとんど消えて，僅かの時間，完全な姿の断崖を見ることができました．今回のようなベールが剥がされて行くような現れ方は，とても印象に残り，何かの脚色のようにも思えます．

ちなみにこの日は，一旦姿を表した断崖が再び霧に包まれ，早めの夕食を済ませて帰ろうとした後，またまた霧が晴れて，その後は2時間ほど，断崖の上を散歩してきました．長い断崖は，途中々々から異なる角度で見ると，人を正面から見たり横から見たりするように，違った顔を幾つも見られて飽きません．

帰ろうとすると引き止められる，そんな事を繰り返して，最終的には来て良かった，と思える日になりました...