Archive for 24 February 2008

24 February

静かな池のほとりにて(冬の京都 - その6)

「オルゴールは,個人の持ち物なので,写真撮影はご遠慮下さい」と店員さんから言われて,「今の日本では仕方ないかぁ...」と思って諦めたものの,ちょっと残念.西洋では,有料の博物館でもない限り,写真撮影を断ることはないと思うけれど,写真の画像が internet で簡単に出回る今の時代,気にする人もいるのでしょう.

ケーキセットをご馳走になった後,真っ直ぐ歩くと,清涼寺に突き当たります.そこから右に折れて更に歩き進めると,観光客とおぼしき人は激減し,目印もあまりありません.ガイドブックの地図を頼りに,どうにか大覚寺に辿り着きました.バス停で帰りのバスの時刻を確認し,小一時間,お寺の拝顔は見送り,そのままお隣の大沢池へ向かいました.

ここは,観光客よりもむしろ,地元の人が散歩にくるような所で,ひっそりと静かな雰囲気が落ち着かせてくれます.人々に慣れているのか,鴨がすぐ近くまで寄ってきます.大覚寺の中には,この池を見渡せる少し高い場所があり,後ろを振り返って見上げると,観光客の頭も見えました.

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関東にも,整備された池が無いわけではないけれど,歴史を感じさせてくれる池は,なかなか見当たらないような気がします.過去を空想させてくれるような景色が身近に見つかるのは,やはり京都の良さではないでしょうか...


14:42:14 | dk | No comments |

渡月橋(冬の京都 - その5)

少し間があいてしまいましたが,京都の続きです.

竜安寺を散策し,妙心寺の方に歩いて行くと,踏切だけでなく,なにやら駅が見えてきました.改札はありません.
ホームにそのまま入り,基本的に予定を立てない僕は,妙心寺を変更して,そのまま嵐電(北野線)に乗ってみることにしました.行き先は,嵐山.

途中,帷子ノ辻(かたびらのつじ)で電車を乗り換える時,周りの人達の様子を見てみましたが,誰が地元の人で,誰が観光客なのか,なかなか区別がつきません.京都の中では,観光客のいない所を探すのは簡単ではないような気もしますが,自分を特別な目で見る人もいないので,ある意味,自然に振る舞っていれば自分も地元の人のように振る舞えるのかなぁ,等と考えたりもしました.

嵐山についてみると,昨年夏に訪れた時の事が,記憶に呼び起こされてきます.今回は二度目ということもあり,まずは,真っ直ぐ渡月橋を目指しました.残念ながら,カメラの構図の中に,近くの白い雪はほとんど見当たりませんでしたが,多くの人々が行き交う橋は,京都の雰囲気をいつも通りに醸し出しているようです.

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橋の周りを少し歩き回った後,さて?,と思って目指した先は,大覚寺,のお隣にある大沢池.僕の興味は,歴史的な建物に限られるわけではなく,水のある景色も,その一つです...


01:36:38 | dk | No comments |